| 尊厳死の定義 | 人間としての尊厳を保って死にいたること。つまり、単に「生き物」としてではなく、人間として遇されて、人間として死に至る事、ないし、そのようにして達成された死を指す。 |
| 安楽死の定義 | 苦しい生ないし意味のない生から、患者を解放するという目的のもとに意図的に達成された死、ないし、その目的を達成するために意図的に行われる死なせる行為。 |
安楽死賛成意見こんなことを話し合ってみよう
1:精神的苦痛の減少
安楽死を約束することで「苦痛なく死ぬことができる」という安心感が生まれ、患者の心に前向きに生きる意欲が生まれる。
2:肉体的苦痛の減少
患者は耐えがたい苦しみから解放され、人間としての尊厳を保ちながら安楽に死ぬことができる。
3:スムーズな看護
安楽死を選ぶ人が出てくることによって、その人たちが受けている分の治療、労力、部屋割りなどが、助かる見込みのある人たちに、今よりもスムーズに受けられ、より多くの人命を救助できる。
安楽死反対意見
1:生存権の否定につながる
本来苦痛を背負っている患者は、社会的弱者であり、そのような患者に対して社会は生存のための手段を考えるのが義務である。
2:苦痛の軽減は可能
モルヒネ等の適切な使用によって、現在では肉体的な苦痛の軽減は可能である。また、セラピー、ホスピス、カウンセリングの活用により、精神的苦痛の軽減も可能である。
3:倫理の低下
安楽死が普及するごとに、安易に死を選ぶ風潮が蔓延し、死を選ぶことへのためらいや抵抗感が薄れてくる。また、一種の自殺の手伝いを医者が行うということは、医師の医療倫理に反するのではないか。海外では?
オランダでは4月10日に安楽死が一定条件の下で合法化されました。
それまでにもオランダでは安楽死が行われてきましたが、違法行為として罪に問われる事はあまりありませんでした。そのからくりとは・・・
「オランダ埋葬法」
安楽死を行い、変死届けを提出、オランダ埋葬法に記載されている20を超える質問に答える。
検死官がそれらの書類を見て不審な点がなく、妥当と思われるときは「埋葬許可書」の発行を命じる。もし不審な点があった場合には、医師を起訴するかどうかという審査結果を待つことになる。起訴するかどうかを決めるのは、検察長官委員会というところ。
しかし、実際には不起訴となることが多い。
刑法第40条に「不可抗力の状態で犯罪を犯したものは刑法上は責任がない」と記載されています。患者の死を避けられないものとして、その苦痛を避ける、人間としての尊厳を保つための安楽死は実際には黙認されてきたわけです。
医師たちの反応としては、安楽死に立ち会ったとしても、殺人罪に問われることがなくなるので、精神的な不安は少なくなっています。
かといって、簡単に安楽死が行われるかというと、そうではないかもしれません。もし自分が治療法を知っていなかったり、苦痛を軽減できたと判断されたら当然、殺人で起訴されるんですから。
アメリカのオレゴン州では、1997年に「オレゴン州尊厳死法」が成立しています。これによって医師による「自殺幇助」が認められています。
患者の自発的意思に基づく安楽死を「自発的安楽死」といい、医師の幇助する方法によって2通りに分けられます。
「自発的積極的安楽死」 医師が患者に致死薬を注射するなどして直接死をもたらす方法。 「医師による患者の自殺幇助」 医師が患者に致死薬を渡して、それを患者が自分自身で服用して死ぬ方法。